さてご協力ありがとうございました。
「旅行人文化祭」宮田珠己さんトーク「旅を書く」4月14日(土)終了。
不肖ワタクシ、質問係つとめさせていただきました。
’脱力系’’はりきらない’という枕詞がつきものの宮田さんですが、
文体もテーマも、誰にも真似できないオリジナリティはどうやって保ち続けてるのか、
その裏を聞きたい、というのがトークのテーマ。
あああ、録音しとけばよかった!
会社員時代から「書く」と決めて、自費出版からスタートさせたキャリアについて。
「面白い」に的を絞ったものがなかったので、それで行こうと決めたこと。
一時はまったく書けなくなって肝臓壊して入院しちゃって、
でも乗り越えたのは本を書き上げたときだったこと。
(ちなみにスランプの元になったのも突破口も、
『ウはウミウシのウ』『晴れた日は巨大仏を見に』。)
旅先でも親しくならない、深入りしない、調べないという独特のスタンスの理由。
意味なくばかばかしく書くための見せ方や構成について。
そして「我はいかにして貯金を切り崩しながら生き延びてきたか」的なお話も。
仕事部屋の写真もがんばって撮ってきて下さいました。
と、いうようなことをずーっと笑わせながら語るわけですが、
こんなに考えて練って闘って書いてたのかと。
あとで感想を聞いたら、身近な方々ほど新鮮に受け止めたようです。
面白い、というのはこんなに凄いことなのか。
志村けんさんがときどき、とても孤独に見えるのを思い出しました。
そんな宮田さんが書きたいものは
「風呂でずーっと読めるような、いつ読んでもどこから読んでもよくって、
いっそ読まなくてもいいようなもの、いや買ってくれさえすればいいようなもの」
だそうで。
あと小説は「長いのが好きなので、少なくとも全5巻は書きたいが発注がこない」そうです。ジャンルはチャンバラかSF。
では、いただいた質問の回答です。10分ほどしか時間がとれず、少しでごめんなさい。
(ご本人未チェックなので、文責は山田にあります)
Q:タイトルはどうやって決めてるんですか。(かなさん・女性)
A:かなりこだわってます。タイトルが全てだ、と思ってるんで。棚に入っちゃったらタイトルしか見えないじゃないですか。タイトルだけ見てくれれば、もう読んでくれなくてもいいほどのこだわりです。編集者とタイトル合宿をしたこともありますよ。
※特に気に入ってるのは『だいたい四国八十八カ所』『ウはウミウシのウ』などだそう。
Q:読者ターゲットは? (あんちょんさん・女性)
A:考えてないです。考えないようにしてます。
Q:会社勤めの経験が執筆に生かされると感じるのはどんなときでしょうか。(同上)
A:人に会ったら名刺を出す、とか、校正の記号を覚えたこととか…。あと、苦しくなっても、「あの時代には戻りたくない!」という気持ちにさせてくれることでしょうか。
※常に気持ちは「背水の陣」だそうです…
Q:編集者さんとのやりとりで苦労することは? (chiiさん・女性)
A:特にないです。ただそういえば、人によっては原稿を送っても感想やコメントがなんにもないことがあって、困らないですが、何かほしいなとは思うことも。
Q:女性の口説き方を教えてください。(みぎまるさん・男性)
A:ふられてばっかりです。普通です。
Q:無人島に1冊だけ本を持っていっていいことになったら?(田中さん・男性)
A:地図ですかね。飽きないから。
Q:ライバルと思ってる作家さんはいますか?(kalimokuさん・女性)
A:そういうんじゃないですが、内田百閧窿Jレル・チャペックなど、いつも机の近くに置いてる作家の作品はあります。
※『阿房列車』『園芸家12カ月』は、「こんなものを書きたい」という具体例でした。
Q:座右の銘を教えてください。(無記名)
A:座右の銘っていうのとは違いますが、何かあったり感じたりすると、「本当にそうかな?」と、いつも自分に聞きなおしてます。本当にいいと思ってるのか、本当にきれいだと思ったのか、と。
会場からもスットコランドの場所(詳細に調べてました!外れてましたが)や小説についてなどたくさんの質問が。全部ご紹介できず(というか記憶がもうあやふや)すいませんが、ご来場の方々もありがとうございました。
サインをもらう森優子さん。そういえば女性のお客様多かったなー。大人気でした。

のまどさん、ひとり旅読本も持ってきてくださいました!
宣伝しないですいません(客層が違うのかなとちょっと気が引けて…汗)

右から宮田さん、のまどさん、森優子さん、私。ぼけぼけですが。
終わったあとの身内の皆さんとの打ち上げでは、
宮田さんはお笑い投稿ビデオで見る「食べたいけど眠すぎてスープに顔を突っ込みかけてる赤ちゃん」みたいになってました。焼きそばに顔を突っ込まなくてよかったです。
そんな旅行人文化祭も残すところあと2日。
21日の田中真知さんのイベントも満員御礼だそうですが、
個性いっぱいの絵は見ごたえありますよ。
森優子さんが
こちらのブログで分かりやすくご紹介されてます、素敵なギャラリーですよ。