2012年09月11日

フィジカルなフランスの闘病映画『わたしたちの宣戦布告』

レビュー記事連載をしていることもあり、
ときどき試写会にお邪魔しますが、今回は媒体で紹介しきれなかった1本を。
フランス(出てくるのはパリとマルセイユ)好きにもおすすめなのでご紹介しますね。

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『わたしたちの宣戦布告』
(2011/フランス/ヴァレリー・ドンゼッリ監督・主演)
9/15よりBunkamuraル・シネマ、シネリーブル梅田ほかで公開)

簡単にいうと子供の難病ものです。
「うわあ…」
それだけで引く人、いますでしょう。ええ私も引くタイプです。
(可哀想で見てらんないとか、お涙ちょうだいを引っぱりすぎたりとか理由はその都度。
この手の話で過剰な演出が苦手、というのもあります)
しかしこれ、意外なほどの疾走感でポップな印象の映画なんですよ。

クラブで出会って恋に落ち、そのまま結婚したお気楽カップルのロミオとジュリエット。
息子のアダムが産まれて幸せだったのですが、ちょっと様子がおかしいのが気になり
病院に連れていくと、アダムがラブライド腫瘍という難病であることが発覚。
ふたりは回復の可能性が薄いこの病気と闘うことを決心し、
すべてをアダムに注ぐ生活をスタートさせるのですが--。

子供の難病話を日本ではこうは仕上げないだろうなあ、というのが
見終った最初の感想です。
とにかく主演2人がよく動く。走る、笑う、泣く、踊る…。
場面もスピーディで音楽も疾走感があって、フィジカルでリズミカルな映画です。
2人の周囲にいる家族や友人たちも、泣いたり怒ったりしながらもどこか突き抜けた感じ。
(アダムのママは、女性のパートナーと同居してるんですよ。これもフランスぽい)
なんかこう、フランス人ってやっぱり感情豊かで面白いなあと思いました。

ストーリーは実際に監督&主演男優が経験したことに基づいているそうです。
のんきな若造だったのに、意外と病気に善戦できてる自分に気がついて、
成長していくロミオとジュリエット。
宣戦布告は病気だけじゃなくて、いろんなものに対してなのだなと思います。

あと、パリの普段着の顔みたいなのもいいですよ。
街角の何気ない風景がやっぱりかっこいいです。旅好きにもおすすめ。

15日からなので、興味あるかたはドゾドゾ。泣かない難病映画です。

いやちょっと泣いたけど。

posted by 山田静 at 21:35| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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